男子バスケの熱をBリーグへ！アルバルク東京の鍵を握る98年組を直撃

9月22日のトヨタイムズスポーツは、日本中を熱くさせた男子バスケットボールを特集。Bリーグ開幕を前に、優勝を目指すアルバルク東京の新戦力などを分析した。特にフォーカスを当てたのが、1998年生まれの吉井裕鷹選手、小酒部泰暉選手、テーブス海選手。「不仲説」の疑惑が浮上する中、その真相を3人に直撃した。吉井選手と渡邊雄太選手に、銀メダリストの三好南穂さんが話を聞く豪華なインタビューも！

3人のPGが新加入し、チームが大きく変化

日本代表がパリ2024大会への出場を決め、興奮が冷めやらぬ男子バスケットボール。10月初めに開幕するBリーグの2023-24シーズンに向けて、チームが大きく変わったのがアルバルク東京だ。スタジオゲストは、東京大会の女子バスケットボール銀メダリストで、元アンテロープスの三好さん。アルバルク東京ではアカデミーのテクニカルアドバイザーを務めている。チームに新加入した5人のうち2人が外国人で、橋本竜馬選手、テーブス選手、福澤晃平選手はPG（ポイントガード）。三好さんは「PGはコート上の監督と言われるぐらい大事なポジション。橋本選手はディフェンスのハッスルなプレーが得意で、テーブス選手は速いドライブからアシストパスが得意。福澤選手も3ポイントシュートを中心とした得点力のあるPGで、三者三様なんです。流れが良くないところでも、一気に流れを変えられる」と解説していた。

吉井裕鷹ら98年トリオに不仲説が浮上!?

森田京之介キャスターが取材したのが、開幕前のTIPOFFイベント。今シーズンのスローガン「ONEFOCUS」が発表され、選手によるトークショーなどが行われた。気になったのが、新加入のテーブス選手が「本当に仲いい同期なんですけど」と言う小酒部選手との関係だ。練習で会った時に「おお」と言い合うという、薄いエピソードを披露したテーブス選手。「『おお』で彼のその日の事情を全て受け入れたので、ほんまに仲いいですね」と説明したのだが……。会場が笑いに包まれたテーブス選手のトークは7:45から。新キャプテンのザック・バランスキー選手も、ファンへのあいさつで「不安要素は98年トリオの仲の悪さ」と触れつつ、「自分自身もこのチームすごい楽しみでワクワクしています」と応援を呼び掛けていた。

昨今のバスケ人気を反映してか、若い女性ファンの姿も多く見られた。取材中の森田キャスターがどことなく笑顔なことをチャットで指摘する視聴者も。

「青春時代のアイドル」では息ピッタリ

三好さんも心配していた3人の仲。番組では本人たちに直接話を聞くことになったのだが、まだ一緒に食事にも行っていないそうで、不仲説に真実味が増す。テーブス選手は「（小酒部選手を）めっちゃ好きですよ。シャイじゃないですか。イジりたくなるというか」、小酒部選手は「（イジられるのは）あんまり好きではない」、吉井選手は「いったんバスケでは、息合ったプレー頑張ろうかな」と、距離感は微妙なところだ。そこで、「青春ソングといえば」「子どものころ遊んだゲームは」など、答えを合わせるクイズを出題して、3人の仲を取り持つことに。なかなか答えが合わない中、「青春時代のアイドル」は見事に回答が一致し、チームワークの良さが垣間見られた。

最後に、9月17日（テーブス選手の誕生日）が何の日という質問には、小酒部選手が正解し、2人の距離はグッと縮まったようだ。チームの公式X（旧Twitter）では、バースデーケーキを運ぶ小酒部選手の姿が見られる。「#おれたちのよしいはどこ？」とハッシュタグが立てられた吉井選手。放送でも「ごめん、マジで覚えてなかった」とテーブス選手に謝っていた。98年トリオのリアルなやり取りは14:25から！

ザック新主将へレジェンドからのアドバイス

新チームについて、デイニアス・アドマイティスヘッドコーチは、「選手たちにとって、どんな場面にも対応できることが一番大事だと思います。彼ら（新加入のPG3人）のおかげで違う戦術で戦うことができます」と語った。ザック選手は、キャプテンのイメージを「岳（タケ）さんの姿を鮮明に覚えている」と、チームのレジェント正中岳城さんの名前を挙げた。その正中さんからのアドバイスを受け取ると、熟読して深くうなずき、「お家に帰ってすぐ貼りたいです。岳さんの一言一言がすごい刺さる」と話していた。「チームとしては優勝しか見ていないです。一昨年の開幕で2連敗して、社長（当時）に厳しいことを言われたので、そうならないようにしていきたい」とザック選手。2年前の放送で豊田会長に𠮟咤激励されたことは、選手たちの記憶に深く刻まれているという。

新チームの強みを語るヘッドコーチと新主将へのインタビューは25:54から。

「俺がエースだ」の気持ちで。渡邊雄太から激励メッセージ

三好さんの渡邊選手、吉井選手へのインタビューは37:32から。パリを決めてから日も浅く、渡邊選手は「まだあのときの熱量が残ってます」と話す。お互いへのリスペクトを語る表情には、信頼を高めていったことがうかがえる。吉井選手は「自分が今日本代表に還元できることを伸ばしていきたい。シュートを高確率で決め、これまで以上にレベルの上がったディフェンスを試合の中でステップアップしていきたいと思います」と今季のBリーグへの抱負を語った。渡邊選手は、吉井選手に対して「自分の役割を与えられたら、それを100できるタイプの選手」と評価。「もっといろんなことをできる選手だと思う。どんどん役割を与えてプレーの幅を増やしていける力を持っています。Bリーグでもあまり型にはまらず、『俺がエースだ』ぐらいでやってほしい」と激励していた。パリへの意気込みなど、スペシャルインタビューの完全版も公開中！

ホーム開幕戦は10月14・15日

アルバルクは10月7日と8日に仙台で初戦を迎え、翌週がホーム開幕戦。昨年は9555人の観客数を達成したが、クラブ単体での1万人超えはどのBリーグのクラブも実現していない。10月14日と15日は国立代々木第一体育館に集まり、まだ見たことのない景色を観に行こう！

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信してるトヨタイムズスポーツ。次回（2023年9月29日）は2週続けてのバスケットボール特集で、女子のアンテロープスをクローズアップする。三好さんが初の単独取材で、慣れ親しんだチームの選手たちの魅力を引き出す。ぜひ、お見逃しなく！