2025/04/16

女子ソフト3連覇へ始動! 大黒柱メーガンの後輩ピッチャーへの想い


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4月18日のトヨタイムズスポーツは、女子ソフトボール部を特集した。

JDリーグ3連覇を目指すレッドテリアーズは、エースが移籍し、オープン戦では失点を重ねた。開幕を迎えて投手陣に不安要素はあるのは確かだが、若手らを引っ張るキャッチャーや大黒柱のインタビューを聞けば、心強く感じるはず。変化の春を迎えたチームから、新たなヒロインが誕生の予感?

リーグ42連勝記録の山根佐由里がゲスト


今年のレッドテリアーズで最も気になるテーマは、「移籍した後藤希友投手の穴をどうやって埋めるか」。近年のチームを支えて昨季は10勝0敗だった左のエースが抜けて、若手選手や打線の奮起が期待される。

スタジオゲストは、このテーマにぴったりのリーグ3連覇の経験者、山根佐由里さん。引退後は中京大学で外部コーチとして、今シーズンに入部した成瀨結衣投手を指導してきた。自身は日本代表として世界選手権優勝を果たしており、トヨタでは公式戦42連勝の記録を持つ“負けない女”。昨年に連覇を決めた試合の生中継でも解説を務めている。

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成瀨結衣が背番号「21」を伝承


カギを握る投手陣は今年も4人。右のエースのメーガン・ファライモ投手が健在で、残りの3人は経験の浅い若手となる。

昨年5勝を挙げて成長した石堂紗雪投手と3年目の丸本真菜投手は、ひと足早く特集したトヨタイムズスポーツの動画で、今季に懸ける想いを語っている。

後藤投手に代わって入った新人の成瀨投手は、中京大学で日本一を経験している。大学1年生の時から指導していた山根さんは「変化球が上手で、ライズボールが武器」と評価。「ソフトボールを離れたらホンワカしている女の子」で、マウンドに上がったときとはギャップがあるそうだ。ちなみに背番号「21」は、憧れの山根さんが現役のときにつけていた番号を希望したものだ。

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悩む新人を支えたキャッチャー陣


開幕前のインタビューで、成瀨投手は「3 月上旬は調子が良くなくて、悩んでいた時期もあったんですけど、開幕に向けて今は少しずつ調子を上げているところ」と語る。

悩んで苦しんでいたのを救ったのは、切石結女選手らキャッチャー陣だった。「切石さんは『そこはキャッチャーがやるからフランクに考えていいよ』って言ってくださって、肩の荷が降りたというか、こういう打ち取り方もあるんだって。考え方がシフトチェンジして、だいぶ楽に戦えるようになりました」と打ち明ける。

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切石選手や藤家菜々子選手が伝えたのは、ピッチャーが1人で100点の投球を求めるのではなく、バッテリーで1個1個アウトを積み重ねていくことの大切さ。考え過ぎてしまうタイプの成瀨投手が殻を破って成長を続けるために、キャッチャー陣の力は欠かせない。

いきなり成瀨選手が壁に突き当たったことに、山根さんは「早くて良かった。最初に課題ができれば、そこから潰していくだけ」。切石選手は「彼女は今、葛藤しながらだと思うんですけど、進んでいる」と話しており、リーグ戦を通じて成瀨投手がどれだけ経験を積めるかも重要だ。

成瀨選手のインタビューは31:07から。

大黒柱メーガン・ファライモのチームへの献身


昨年の胴上げ投手であるメーガン・ファライモ投手。交流戦でチームが大敗したのを知って、「自分に何かできることはないか」と藤家選手に相談していたそうだ。マウンドでのパワフルな投球やアクションとは対照的に、チームメイト思いで献身的な人柄がうかがえる。

3人の若手に対し、メーガン投手は「彼女たちには力があるとわかっています。自分の役割は経験のある年上のピッチャーとして、彼女たちを信じ続けること、自信をもって接すること、自分の知っていることをできる限り教えること、そして彼女たちがマウンドに立ったときには、ベストを尽くしてくれると信じることだと思っています」と語る。

「『自分は何でも知っている』みたいな態度は絶対に取りたくないんです。実際、全部をわかっているわけではありませんから。ただ、若手のピッチャーが自分に頼りたいと思ってくれるなら、彼女たちが気持ち良く受け取れるような形でサポートしたいと思っています。お互いに少しずつでも、思いやりや寛容さを持つことが大事です」

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24歳にしてアメリカ代表のエースの風格さえ感じさせる、メーガン選手へのインタビューは44:32から。

切石結女「いろんな選択肢を頭の中に」


投手陣を支える正捕手の切石結女選手は、チームの中心選手としての自覚が芽生えた。オープン戦での低迷について「勝つことや点を取られないことの難しさを痛感して。今までにないぐらい打たれて、点も取れてないのは事実。試合を重ねるごとに、そこが噛み合っていけばいいかなと思っています」と冷静だ。

「私は長い間、良いピッチャーに助けられた。私も配球を変えないといけないし、若手のピッチャーと組んだ時に、どう頭を違う方向に持っていくかで、点数を取られる取られないが変わる。いろんな選択肢を頭の中に持っておくことが大事かなと思います」

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盗塁3個を目標にするなど、今年は走攻守で期待したい切石選手のインタビューは23:36から。

2年目の島仲湊愛を外野にコンバート


森田京之介キャスターは、新任の坂元令奈監督にもインタビューした。

3連覇に必要だと坂元監督が考えるのは「全員戦力」。「試合試合で活躍する選手が違うような、その日その日でヒーローが変わるチームを作っていけたらいいなと思います」と語り、若手投手についても「どんどん使っていこうと思っているので、いろんな経験をして成長してくれたら」と期待を寄せた。

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その坂元監督が注目の野手の一人に挙げたのが、2年目の島仲湊愛選手。思い切りの良いスイングが買われ、内野手だったが今年から外野を守る。昨シーズンで現役引退した原田のどかコーチの穴を埋める役割を目指しており、「開幕までにしっかり原田さんに鍛えてもらって頑張ります」と話していた。年末の社内駅伝でも、昨年の大会に続いてトヨタイムズスポーツチームで参加?

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坂元監督と島仲選手のインタビューは13:38から。

開幕戦を快勝、4月20日にビックカメラ戦


4月12日に行われたタカギ北九州との開幕戦は、打線が序盤から爆発。メーガン投手も安定した投球で無失点に抑え、10-2で快勝した。島仲選手はライトで開幕スタメンを果たし、成瀨投手もリーグ戦初登板!

翌日は雨天順延となり4月14日に行われた日本精工戦。初回から鎌田選手がツーランホームランを放つ順調な立ち上がり。その後、ソロホームランを打たれる場面もあったが、チャンスを着実に生かして追加点を重ねた。メーガン投手も危なげないピッチングで4-2と完投勝利を果たした。

4月19・20日は豊田市運動公園野球場での連戦が待つ。太陽誘電、そしてライバルのビックカメラ高崎を相手に新チームの真価が問われるが、スタンドを赤く染めるホームの応援で、若い選手たちにパワーを送ろう!

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三好南穂キャスターから産休の報告


番組の最後には、アスリートキャスターの三好南穂さんが登場した。テレビで解説を務める女子バスケットボールWリーグのファイナルの展望を語りに来たのかと思いきや、「もう1個いいですか? 今日はご報告があって」と神妙な表情。

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「私ごとで恐縮なんですが、このたび第1子を妊娠しました」という報告に、視聴者のチャット欄も祝福のメッセージでかつてないほどの盛り上がりを見せた。出産は夏前の予定で、本人はキャスターとして復帰する意向。番組では三好さんの成長と変化を名場面集振り返り、森田キャスターは「母になって、またもう1 段変わってきてください」とエールを送った。

毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年4月18日)は、スーパーGTを特集する。岡山で行われた開幕戦は、前年王者である坪井翔選手と山下健太選手の1号車が優勝し、GRスープラが表彰台を独占! 好スタートを切ったトヨタ勢のドライバーへのインタビューや、雨天で波乱のレースの模様を詳しくお伝えする。ぜひ、お見逃しなく!

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