2025/04/18

アツいNAGOYAから サッカーの未来を守れ。「グランパス カーボンニュートラルアクション with TOYOTA」始動!


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名古屋グランパスがサッカーの未来を守るために、新たな“風”を起こそうとしている。2025年3月、名古屋グランパスとトヨタで連携し、「グランパス カーボンニュートラルアクション with TOYOTA」を始動させた。

現在、CO2などの温室効果ガスによる温暖化、気候変動は地球規模で取り組むべき緊急課題となっている。夏の酷暑に加え、台風の激甚化、線状降水帯の発生など、温暖化による異常気象によって、安全にサッカーを楽しめる環境が脅かされているのが現実だ。

特に夏の気温上昇は深刻な問題となっている。日本スポーツ協会は、気温が35℃を超える場合、特に子どもの運動は原則として中止を推奨。名古屋では2024年の7月と8月に35℃超えの日が39日間も発生するなど、夏の日中、子どもたちがサッカーを思い切り楽しめない日が増えている。

このままでは近い将来、ホームタウンである愛知・名古屋の街からサッカーが消えてしまうかもしれない。そんな危機感から、子どもたちのサッカーを未来につなぐために、名古屋グランパスとトヨタは、ホームゲームのカーボンニュートラルに向けた活動を開始した。

プロジェクトの始動に際し、3月28日に「グランパス カーボンニュートラルアクション with TOYOTA」のHPをリリースし、自分たちにもできるカーボンニュートラルアクションについてグランパスファンにも知ってもらい行動を促すべく、選手を起用した身近なカーボンニュートラルアクションを紹介する動画や、活動の指標となる昨シーズンに開催された全ホームゲームでのCO2排出量の算定結果を公開した。その合計はスタジアムの内外で8,309トンにも上る。

※e-dash 株式会社による算定結果

※e-dash 株式会社による算定結果

さらに、翌29日には、名古屋グランパスのホームゲーム会場である豊田スタジアムのイベント広場にPRブースを出展。来場者に対して、プロジェクト概要の紹介や、生活における個人のCO2排出量を簡単に推計することができる「デカボmyスコア測定」を実施。多くの来場者が自身のCO2排出量削減に向けて、何ができるかを見つめ直す機会となった。また、トヨタもカーボンニュートラルに向けた選択肢の一つとして提案している電動車「新型クラウンエステート(プラグインハイブリッド車)」を展示し、こちらも多くの来場者の注目を集めた。

デカボmyスコア測定で自身のCO2排出量を測定

デカボmyスコア測定で自身のCO2排出量を測定

デカボmyスコア測定に参加した来場者

デカボmyスコア測定に参加した来場者

新型クラウンエステート(プラグインハイブリッド車)

新型クラウンエステート(プラグインハイブリッド車)

名古屋グランパスの広報ホームタウン部・ホームタウングループでリーダーを務め、カーボンニュートラルアクションの先頭に立つ佐藤剛史氏は、今回の取り組みに際して「昨今、夏の気温が高くなる中で、サッカーができない日が増えてきています」と警鐘を鳴らす。その現状を打破するべく「グランパスは愛知・名古屋から何かできることはないかと考えていました」とし、プロジェクト発足の経緯を語った。

名古屋グランパス 広報ホームタウン部・ホームタウングループ 佐藤 剛史氏

名古屋グランパス 広報ホームタウン部・ホームタウングループ 佐藤 剛史氏

「ちょうどそのタイミングで、想いを同じくするトヨタさんにもご賛同いただき、一緒にカーボンニュートラルアクションのプロジェクトを始めることができました。トヨタさんはCO2の排出量削減に関しては先進的な取り組みをされていて、我々では考えつかないような技術を持つ企業だと認識しています。グランパスのスタジアムが、トヨタさんの技術の実験的な場としてご活用いただけると嬉しいですし、気候変動が社会課題としてより重要になっている今、サッカーを通じてできることを一緒に考え、実行していきたいです」

また、イベントを実際に開催したことで見えてきたこともあったという。佐藤氏は「気温が高くなっているのは明らかですし、ファン・サポーターの皆さんの地球環境への関心も以前より高まっています。だからこそ、流行のような一時的な活動ではなく、実際にCO2削減につなげたい」と語気を強める。「ファン・サポーターの皆さん、愛知・名古屋の市民の皆さん、さらにはその先の多くの方々に、『CO2を減らしていかなくては』という意識が広がるきっかけにこのプロジェクトがなれれば」。サッカーの未来を守るという気概を示した。

名古屋グランパスは、「アツいNAGOYAから サッカーの未来を守れ。」というミッションのもと、子どもたちの未来のために、今できるアクションを一つひとつ積み重ねていくつもりだという。今後も、名古屋グランパスとトヨタの取り組みから目が離せない。

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