2025/09/17
9月12日のトヨタイムズスポーツは、陸上競技を「#となり目線」で特集。選手のすぐ近くにいる人たちに、競技や選手の魅力を語ってもらった。
湯上剛輝選手(円盤投)、豊田兼選手(400mハードル)、鈴木芽吹選手(10000m)について、それぞれの妻・コーチ・先輩が、選手の知られざる一面やLINEのスクショなどを披露した。
意外と身近で、意外と奥深い陸上競技の世界にどっぷりハマろう!
9月13日から国立競技場で開催されている「東京2025世界陸上」には、トヨタ自動車から鈴木芽吹選手、 豊田兼選手、湯上剛輝選手の3人が出場。いずれも世界陸上は初出場で、トヨタイムズスポーツのニュースリリースでも3選手のコメントが発表されている。
鈴木選手は14日の10000mに出場し、20位で世界への初挑戦を終えた。豊田選手は15日に行われた400mハードルにて51秒80のタイムで予選敗退。円盤投で出場の湯上選手は、20日9:00から予選、21日20:00から決勝を迎える。
今回の特集は、選手本人の代わりに身近な人にゲストとして登場してもらい、「#となり目線」で話を聞く企画。MCもぎっくり腰で不在の森田京之介キャスターに代わって竹中七海アスリートキャスターが務め、陸上の魅力に迫った。
リモートのゲスト1人目は、湯上剛輝選手の妻である湯上明夏里さん。夫と同じ円盤投の選手で、今は育児をしながらその合間に練習もしている。
鍛え上げられた筋肉が印象的な湯上選手だが、明夏里さんによる「#となり目線」は「意外と涙もろい」。たしかに、日本選手権での涙も記憶に新しい。「私生活でもアニメとか映画の感動のシーンがあったら涙しますし、子どもがまだ小さい(3歳)ので『パパはイヤ、ママがいい』ってなることが多くて、それで心が折れて涙が出てしまうこともあります」と、湯上選手の家族愛の深さを明かした。
明夏里さんは他の投てき種目を経験しており、「体格差や技術のちょっとしたことが記録に与える影響が大きい種目で、投てき競技の中でも難しいと思います」と説明。ただ、技術面の話はコーチに任せていて、「家庭では陸上からいったん離れてリラックスしてもらうように心がけています」と語った。
今年は実に7年ぶりとなる自己ベストをマークし5年ぶりに日本記録を更新、LINEでも日本時間の早朝に祝福するやりとりをした。明夏里さんは「7年間彼が1日もサボらずにずっと努力している姿をとなりで見てきたので、結果が出てくれて良かったと安心しました」と笑顔を見せた。
今年は東京で大舞台が続き、家族にかっこいい姿を見せたい湯上選手の「#となり目線」は5:49から。
豊田兼選手の「#となり目線」を披露したのは、コーチを務める高野大樹さん。元ハードル選手で、慶應義塾大学の競走部短距離ブロックコーチとして、豊田選手を高校時代から指導してきた。
今年春に豊田選手はトヨタに入社。高野コーチは「アスリートとして成熟していく姿を感じています。競技パフォーマンスもそうですし。精神的にも成長している印象」と見守る。
そんな豊田選手の「#となり目線」は「勝手にスケジュールを送ってくる」。通常は選手がコーチに送ってくるスケジュールは召集やアップの時間ぐらいだが、豊田選手は起床や朝食、二度寝の時間まで細かく連絡してくるそうだ。
「一つ一つ丁寧に自分のルーティーンをこなしていって、失敗がないようにしたいという思いが強い選手なので、前日の夜からいつ寝るかも含めて自分でシミュレーションして、その通りに行動したい思いから来るものかなと思っています。スケジュールだけじゃなく、直前のウォーミングアップの内容も携帯にメモを取って、それを一つ一つこなしていくので、まさに彼の性格というか特長が出ている」と、高野コーチはその緻密さを評価する。
海外での移動のスケジュールがうまくいかない場合などにも備え、入念な準備をして試合に臨む豊田選手。試合前には不安を少しでもやわらげるため、高野コーチは根拠を示したうえで自分を信じるような声掛けを心がけているという。
今年の目標はまず自己ベスト。そして24年間破られていない日本記録の更新を目指す豊田選手の話題は19:26から。
スタジオゲストで登場したのは、鈴木芽吹選手の4年先輩になる陸上長距離部の太田智樹選手。10000mではパリ2024オリンピックに出場している。今年は香川丸亀国際ハーフマラソンに出場し、日本人初の1時間切りを達成した。
鈴木選手は熱海市、太田選手は浜松市と同じ静岡県出身。昨年は半年間、鈴木選手や田澤廉選手の拠点である東京で、太田選手も一緒に練習していた。
先輩は鈴木選手の印象を「真面目」と一言で表現。「競技を第一に考えて練習もしっかりするし、終わった後のケアやトレーニングもすごい真面目にやっている印象です。逆に疲れてしまわないかなと、心配というか」と語った。
そして、鈴木選手の「#となり目線」は「マーモットカフェに行く」。太田選手が一昨年にスイス合宿中に見たマーモットという動物について話をしたら、ネットでバズったマーモットの画像に鈴木選手がハマってしまったそうだ。日本で会える場所は少ないが、最近になって東京にマーモットカフェができたことを知り、太田選手は「芽吹、行こう! 試合を頑張ってくれたら、おごりでいいので」とカメラに向かって呼び掛けていた。
太田選手が伊豆に行った時のLINEのやりとりなど、ほっこりしたエピソードも知れる鈴木選手の「#となり目線」は32:18から。
陸上競技や選手のさまざまな側面を知ることができた今回の特集。YouTubeのチャット欄でも、ぎっくり腰で休養中の森田キャスターやパラ陸上の石山大輝選手らが、生解説で放送をフォローしていた。
また、番組の最後では、来年9・10月に愛知県を中心に開催される第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)と第5回アジアパラ競技大会(2026/愛知・名古屋)に、トヨタ自動車がパートナーシップ契約を締結したことを発表。今後「トヨタイムズスポーツ」を通じて大会を取り上げていく。太田選手は「ぜひ従業員の方にも見に来ていただいて、トヨタ全体を盛り上げられたら我々もうれしいなと思います」と話していた。
毎週金曜日11:50からYouTubeで生配信しているトヨタイムズスポーツ。次回(2025年9月19日)は、アジア競技大会とアジアパラ競技大会の1年前特集。アジア最大のスポーツの祭典を盛り上げるべく、今のうちに注目しておきたい競技やトヨタアスリートを紹介する。ぜひ、お見逃しなく!
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